Akashic Records

Jan 06 2010
Dec 26 2009
Dec 10 2009
Dec 03 2009
Dec 01 2009
Nov 27 2009
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「つまりお前達二人はスイートポテトーであったのじゃナ」
 硝子戸の外の闇の中で二三人クスクスと笑った。
 すると、うつむいていた若い男が、濡れた髪毛を右手でパッとうしろへはね返しながら、キッと顔をあげて巡査を仰いだ。異常に興奮したらしく、白い唇をわななかしてキッパリと云った。
「……違います……スイートハートです……」
「フフ――ウム」
 と巡査は冷ややかに笑いながらヒゲをひねった。
「フ――ム。ハートとポテトーとはどう違うかナ」
「ハートは心臓で、ポテトーは芋です」
 と若い男はタタキつけるように云ったが、硝子戸の外でゲラゲラ笑い出した顔をチラリと見まわすと、またグッタリとうなだれた。
 巡査はいよいよ上機嫌らしくヒゲを撫でまわした。
「フフフフフ。そうかな。しかしドッチにしても似たようなもんじゃないかナ」
 若い男は怪訝な顔をあげた。硝子戸の外の笑い声も同時に止んだ。巡査は得意らしく反身になった。
「ドッチもいらざるところで芽を吹いたり、くっつき合うて腐れ合うたりするではないか……アーン」
— 夢野久作『いなか、の、じけん 抄』 (via kamawanaiiii)
Nov 26 2009
ある人が瘋癲病院を訪問する話を思い出した。その客が一人の患者に向って、「君はどうしてこんな所に這入っているのです」ときいて見た。
 「何、単なる意見の相違だよ」
 「そんなことはないでしょう」
 「いやそれに違いないのだ。己は世間の奴等がみんな気違いだと云うのだ、世間の奴等はみんなで己をそうだと云うのさ。しかし多勢には勝てんからね、万事多数決だよ」
— 内田百閒「山高帽子」 (via kamawanaiiii) (via lookalikelike) (via plug) (via repsychose)
Nov 21 2009
Oct 26 2009
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